新卒の就職では「キャリアプランニング」をしっかりと考えたうえで、自己分析や業界研究を行い、初めての就職活動に臨みますよね。
しかし、新卒で入社した会社や業界が合わないと感じたら、昔考えたキャリアプランニングが間違っているか、別の方向に進むべき時期が来ているといえるでしょう。
転職や中途採用試験などを受けるに当たって、いくら仕事ができる人であっても、同じようにキャリアプランニングの考え方は重要で、具体的な転職活動を始める前に必ずやっておかなければならない作業として再度認識しておきましょう。
ここでは、転職や中途採用で重要なキャリアプランニングについてもう一度整理してご説明していきます。
キャリアプランニングについて一目でわかる!
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- キャリアプランニングは「理想の人生設計」をするためのもの
- キャリアプランニングを行う事で「目的」や「目標」が明確に
- キャリアプランニングで「できていないこと」を洗いだすことで今やるべきことが明確に
- キャリアプランニングは適宜見直すのが大切
- キャリア設計を行うには「キャリアプランニングシート」を活用しよう
キャリアプランニングで「理想の人生」を設計しよう
何も目的もなく、仕事に就きたいと思う人はいないですよね。
キャリアプランニングは何のために行うのでしょうか?
やりたい仕事、将来の夢、生き方の問題など、自分が考える全ての理想を叶えるためにも、仕事を通じて少しずつ実現させていく必要があります。
そのような人生や仕事に関する設計を前もって考えるのが「キャリアプランニング」です。
将来の理想の自分づくり
10代の学生などの若い人や転職を考える方は、将来の自分に疑問を抱き、日常生活や仕事の中で何か違和感を感じていますよね。
理想に燃えていたとしても、現実は厳しく、職に就くことすら難しい時期もあります。
終身雇用や年功序列が崩れてきていますので、理想の自分の人生を歩むためにも、将来を見据えたキャリアプランニングを人生の節目で再考することが大切です。
もちろん、結婚や子供など、パートナーや家族なども含めてキャリアプランニングを行う必要があります。
将来やりたい仕事の整理
仕事が全てではありませんが、自己実現のためには仕事を中心とした自分を考える必要があります。
その際、過去にやってきたことを全て洗い出し、このまま続けていくべきか、新しいことを始めるべきか、などといった業界や仕事に関する整理を行い、理想のキャリアへと修正できるようなキャリアプランニングを立ててください。
→転職で失敗するのが怖いなら事前に読んでおきたい「転職成功のコツ」
将来の「生き方」について
就職先や転職先が夢であってはなりません。
それがスタートです。
入社後もいろいろな試練が待っています。
楽しいことばかりではありません。
それでも多くの試練を乗り越えて、次の段階へ進む原動力を得るのは、将来の自分の理想に近づけていくためです。
夢や将来の生き方を決めるには、最終的なゴールを設定し、自分の理想の生き方や将来に向かってたどり着けるような無理のないキャリアプランニングを立てる必要があるでしょう。
キャリアプランニングのメリットやデメリット
キャリアプランニングは、日本ではなくアメリカなどの海外の国から始まった考え方です。
そのままでは日本の考え方に馴染まないケースもありますが、目標がはっきりするといった数多くのメリットが得られることから、デメリットをよく考えたうえで活用すると日本独自の考え方や古い考え方の企業などでもうまく調和して相乗効果が得られるようになっています。
目標や目的が明確になる
これまでの調和を重視する日本の考え方では、目標や目的などがあまりはっきりしていないことが多かったようですが、近年の職業に関する考え方も変化し、目標達成の考え方も浸透していることから、キャリアプランニングで明確な目標や目的に向かって行動できるようになります。
しかも他人が考えたものではなく、自分で考えた目標や目的です。
具体的な行動を伴うようになると、理想のキャリアへとつながっていきます。
キャリアプランニングで具体的な行動が見えてくる
具体的な行動は、言葉にして洗い出し、書き出してみると、よくわかっていきます。
自分のできることやできないこと、強みや弱みなどは、他人から言われてみないとわからないことがあります。
自己評価と他人の評価などを比べ、何ができていないのかを洗い出すと、具体的にやるべきことや行動が見えてくるでしょう。
理想の自分に足りないものを身に着けるためにも、具体的な行動をはっきりさせることができます。
失敗した時はキャリアプランニングの変更が必要
素晴らしいキャリアプランも実行できないことや決めたままで見直しせずに放置していると何も意味はありません。
人生の節目で進捗状況もしっかりと確認していきましょう。
一度立てたキャリアプランニングは、再度見直し、やっていることが違っていたり、間違った方向に進んでいたりした場合は、変更が必要です。
キャリアプランに縛られて、自由に行動できなくなっていたら、変更する必要があります。
真面目で頑固な人ほどこうした思考の切り替えができなくて失敗することがあるので、注意が必要です。
→民間企業から公務員への「転職の道しるべ」|メリット・デメリットも紹介!
キャリアプランニングをするには準備が必要
「キャリアプランニングをやりたい」、と思ってもすぐにできるものではありません。
過去の自分の洗い出しやこれからの将来や仕事の希望をはっきりさせるには、ゆっくりと考える時間が必要です。
ここでは、キャリアプランニングをする前の準備や進め方について解説していきます。
将来の希望や望みをはっきりとさせる
自分が本当にやりたいことをもう一度考えてください。
初めてのことに挑戦するなら、その仕事をやっている人や成功者と呼ばれる人に話を聞くのもプランニングをする上での参考情報になります。
昔好きだったことを思い出して、これからやってみようとか、嫌いなことはもうやめておこう、といった振り返りなども必要です。
将来の希望を叶えるうえで何が必要なのか、自分の得意分野をもう一度整理してください。
将来の自分の理想像をより明確に考えること
転職において考えるキャリアプランニングは、これまでの計画の見直しになります。
今までやったことがなかったのなら、5年、10年、20年先の目標や計画をもう一度考えてみましょう。
キャリアプランニングではありますが、仕事中心にするのではなく、自分の未来の人生そのものをイメージし、もっと具体的な行動計画に落とし込んでいきましょう。
自分のペースでできる具体的な計画を作る
無理な計画はやめてください。
短い人生ではありますが、何かを途中でやめたとしても、また修正してできる限り理想の自分の人生に戻れるように、具体的な計画の立て直しができるような時間はしっかりと残されています。
理想と現実のギャップを埋める具体的な計画の策定を行うための多くの情報を仕入れておきましょう。
→転職で年収が下がる?下がってもいいケースと年収をアップさせる秘訣
→転職で成功するための「やり方」とは?失敗しないために「一連の流れと注意点」を徹底解説
キャリアプランニングの一連の流れ
事前準備ができたら、次に流れに沿って新しいキャリアプランニングを立ててみましょう。
実際にキャリアプランニングシートを使って作業を行うと、迷うことがなくなります。
自分の将来の理想と人生設計を立てた後は、転職や中途採用への仕事にどうつなげていくのかがとても重要になっていきます。
自作のシートよりも、見本や実際に記載された事例、同じような目標を持った仲間が作ったシートなどを参考にしながら、キャリアプランニングしたほうが良いでしょう。
人生設計をもう一度整理する
事前準備で行った過去の自分を振り返り、今の人生がどうなのかを採点してみましょう。
十分に満足している人もいますが、転職や中途採用を検討している方の場合、不満点が多すぎるなら人生設計を新しくやり直す必要があるでしょう。
我慢するのはほどほどにして、やりたいことを見つけ、将来の夢を元に自分の仕事への情熱や職業観などをもう一度整理してみてください。
人生設計を変更する時は、ある意味今の自分を「リセット」するほどの気持ちや考え方の転換が必要な場合もあります。
考える際にはキャリアプランニングシートなどを活用する
事前準備では、いろいろな考えを出すために特に決まった形式で書き出す必要はありませんでしたが、自分の考えを整理して結論を出すには、キャリアプランニングシートに実際に記入しながら、整理作業を行うと、キャリアプランニングがスムーズに進みます。
キャリアプランニングシートは、自作のものでも問題ありませんが、実際の記載事例が参考にできるような研修やセミナーなどで使用したシートを使って作業を行うと、書き込んだ後でも見やすく整理できます。
シートを見ながら理想の自分をイメージする
キャリアプランニングシートに記入した内容をもう一度読み返してみると、自分のやりたかったことや理想がなんとなく見えていくようになっていきます。
そのためには、どのような仕事やスキルが必要なのでしょうか?
自分のやりたいことを元に自分に合った仕事を考えることが重要です。
今の仕事をやっていても大丈夫なのか、予定が変わったのであれば、新しい仕事に対するスキルを身に着け、少しずつ実績などを積み上げる必要があるでしょう。
キャリアプランニングシートを利用すると進めやすい
キャリアプランニングシートを使ったプランニングは、すでに就職説明会、企業研修、自己啓発セミナーなどで経験したことがある方は多いはずです。
しかし、ただ書き込みを行っただけで、研修が終わった後はファイルに綴じてしまったままになっていることがほとんどです。
高額なセミナーや企業研修でもキャリアプランニングシートを使ったプランニングは王道です。
もう一度やり方を簡単に整理していきます。
理想の人生と仕事に関するプランニング
自分の好きなことや理想に関して記載することはもちろんですが、職業観などももう一度整理してみましょう。
働く目的はもちろんのこと、働き方なども自分の理想を再度見直す必要があるでしょう。
理想の仕事は、理想の人生を叶えるためにやるべきです。
これがズレていると働いても面白くない状態が続きます。
キャリアプランは、仕事とプライベートでの両方の目標がリンクするように記載していきましょう。
もちろん、最終目標を考え、将来の自分がどのような人間に成長しているのかをイメージして記載してください。
キャリアプランニングシートは、できる限り多くの事例を見て、参考にしましょう。
ある人のマネをしてもかまいませんが、同じような人生ではありませんので、自分ができることを記載していきましょう。
→【失敗しないために】転職志望時に知っておくべき面接で問われる質問の答え方・考え方【成功の秘訣とは】
目標や目的を達成するのに必要な能力や実績を調べる
時系列に沿った自分の目標や目的を記載したら、達成・実現するためにどのようなことが必要なのか、スキル、お金、人脈など必要な要素を全て洗い出して記載していきましょう。
現在の自分の状態は、理想とは程遠いはずです。
目標や目的が高いほど、必要なことやものが増えていきます。
すぐに実現できるものではありませんので、マイペースで時間の経過に従った無理のないものにしていきます。
今の自分や努力していることを書きだす
今現在の自分はどのような存在・状態でしょうか?
自己分析が重要ですが、現在の自分の他者からの評価なども、いろいろな人から聞いておくことで客観的な評価によって、今の自分を評価できます。
今現在努力していることも記載し、それが将来の夢につながっているのかどうか、よく考えるようにしましょう。
今やっていることが好きなことなら、将来の夢にどうつなげていくのか、努力を無駄にしないように、キャリアプランニングにも盛り込んでください。
キャリアプランニングで理想の人生を設計しよう
今回は、「転職や中途採用で重要なキャリアプランニングとは?」といった内容で、キャリアプランニングが仕事選びや転職のみならず、理想の人生を歩むためにいかに重要であるかについてご説明しました。
社会人の方なら一度は聞いたことがある「キャリアプランニング」ですが、研修やセミナーで取り組んだ後、見直しをせずにそのままになっているケースが多いのではないかと思われます。
しかし、仕事に疲れて夢がなくなってしまった、今の自分が間違っているのではないか、と思うことが多いのであれば、昔取り組んだキャリアプランニングをもう一度やり直す必要があるでしょう。
どこかに仕舞っておいたキャリアプランニングシートをもう一度見直して、自分の理想の将来像を変更しなければならない時期に来ているのではないかと思われます。
しっかりとキャリアプランニングを行い、理想の人生設計を組み立てていきましょう!