転職理由は志望動機と同等の重要性があり、面接でも必ず聞かれます。
履歴書や職務経歴書にもしっかりと記載しているとは思いますが、面接でもどう答えるのか、その内容はもちろんのこと、答え方や伝え方にも工夫が必要です。
慎重に伝えないと、マイナスイメージとして捉えられることもあります。
そこで今回は中途採用の面接でよく聞かれる転職理由についての伝え方や答え方について詳しく整理しました。
ぜひ最後までご覧いただき参考にしてください！
失敗しない！転職の面接時に聞かれる「転職理由」の答え方について一目でわかる！
- 転職先の会社はすぐに辞めてほしくない！だから「自社でも同じことが起きないか」チェックしている
- 転職理由は必ず「ポジティブなもの」にしよう
- 転職先企業との「相性」もとても大切
- 参考書にある見本のような転職理由では無く「オリジナルティ溢れる転職理由」がおすすめ
- 応募先企業に関連する転職理由を作成しよう
- 自分の「キャリアプラン」に合った転職理由を作成しよう
- 「嘘の転職理由」は絶対にNG
- 転職理由では「上司や同僚への不満」も避けよう
中途採用だからこそ必ず聞かれる「転職理由」
日本ではまだまだ終身雇用が一般的です。
それでも転職することになれば、今までの地位や安定した給与なども全てリセットされ、新しい会社に合わせなければならないでしょう。
このような高いリスクを負ってまで新しい会社に転職する理由とはどんなものなのでしょうか？
面接官ではなくてもどんな人でも疑問に思います。
転職理由は、どんな会社でも聞かれる定番の質問事項です。
面接でも落ち着いて答えられるようにしっかりと準備しておきましょう。
面接官が知りたがっていること
転職回数が多い人や働いた期間が短いような人は、新しい会社でもすぐに辞めてしまう恐れがあります。
面接官は、転職理由を聞いて自社でも同じようなことが起こらないかどうかをチェックしています。
中途採用では一般採用でもある程度の即戦力が求められます。
新入社員のような社員教育を行うところは少なく、試用期間が終了すれば、現場でバリバリと働いてもらう必要があります。
そのため、社会人としての経験や知識が備わっているのかどうかもきちんとチェックされます。
必ずポジティブな理由で答えること
上司が悪い、会社が悪い、といった相手の責任で転職理由を考えるとイメージが悪くなります。
必ずポジティブな理由に変えて、転職理由を伝えるようにしてください。
少しでもマイナスイメージを感じてしまうと、面接官にも嫌な感じが伝わってしまい、そこでその面接が終わってしまう恐れがあります。
自己分析を元に勤めていた会社をなぜ辞める必要があるのか、今一度再確認してください。
転職先企業との相性が重要
転職先企業との相性に関しては、最初は窓口になっている採用担当者や面接官が判断しています。
応募企業の窓口になっている人たちですから、出会う社員の方たちと相性が悪いということであれば、どんないい人材であっても不採用になってしまいます。
書類では判断できなかった雰囲気や相性なども、面接という場ではすぐにわかってしまいます。
本音で転職理由を語っていないのであれば、採用が見送られるケースがあります。
履歴書だけでは判断が難しい転職理由
履歴書などの応募書類は一度提出してしまえば、その会社に在籍している間はずっと残ります。
履歴書に書いた内容が本当なのかどうか、採用担当者もしっかりと慎重に判断することでしょう。
自社に合わない人材を採用してしまうと、そのせいで会社が潰れてしまうこともあるからです。
面接で聞かれる転職理由も、履歴書だけでは判断できないので、必ず問われる質問事項になりますのでしっかりと準備しておきましょう。
→転職希望者必見！成功を勝ち取るために覚えておくべき「正しい履歴書の書き方」とは
書類だけでは判断が難しいので必ず面接で問われる転職理由
書類に書いた内容は何度も書き直しを行っていますし、字数の制限もあります。
誰かが考えた見本を書いてもすぐにはバレないでしょう。
しかし、面接ではその場で転職理由を答える必要があります。
履歴書に書いた内容をそのまま話す人もいますが、自分なりの言葉で語る人が評価されます。
面接は、書類だけでは判断できない内容を、本人から直接話してもらう貴重な機会であると捉えておきましょう。
本音は年収アップが多い
転職しようとする人は、優秀な人材が多く、より高い報酬や高待遇を求めていることが多いようです。
また、給与よりも仕事にやりがいを求めている人もいて、成長やチャレンジの機会と捉えて前向きに転職活動をしているケースもあります。
逆にあまり多くないのが、ワークライフバランスを目指した転職理由です。
仕事はほどほどにして、自分の人生をマイペースで歩むような人は、あまり転職する必要がなく、今の会社が安定した企業であれば十分に満足している人が多いと考えることができるからです。
成長の機会やワークライフバランスなど転職先に合った理由を
転職理由で多いのは年収アップですが、大企業から中小企業の転職では、年収がダウンすることが多く年収条件が合わないといった企業もありますので、成長の機会やワークライフバランスを求めて転職先を探すことになるでしょう。
ポイントは、応募先企業の分析をしっかりと行うことです。
どういった転職理由がいいのか、その会社に合わせたものに変えて、採用担当者にもしっかりとアピールしていきましょう。
→転職で年収が下がる？下がってもいいケースと年収をアップさせる秘訣
他人の転職理由を参考に考えるとうまくいく
面接の転職理由を考える時に参考になるものが「他人の転職理由」です。
転職サイトには数多くの事例が掲載されており、よい例や悪い例の両方を知ることができます。
また、公開された口コミ情報なども自由に閲覧できるようになっていますので、一人で転職活動をやっていたとしても自分なりの転職理由を考えやすい環境が整っています。
他人の転職理由はとても参考になりますので、同業界、同職種の事例をよく参考にしてください。
よくある転職理由はあくまでも参考に
よくある転職理由とは、見本のような参考例です。
完全に真似するのではなく、何がよいのか、何がだめなのか、添削がついていたり、プロの意見が述べられたりして紹介されているところが多いので、自分の転職理由を考える時に十分に参考にできます。
同じような書き方でも自分ならどうなるのか当てはめて、そこからオリジナルの転職理由を考えていきましょう。
応募職種との関連をみる
応募職種との関連を見て、ミスマッチならどんなにいい人材でも不採用になってしまいます。
自己分析と応募企業の企業分析がしっかりとできていれば、ミスマッチなのに応募することはないからです。
転職理由を考える時に、応募企業との関連が全くないということであれば、無駄に応募するのを止めたほうがいい可能性もあります。
志望動機やキャリアプランにつながる転職理由がよい
転職理由ではありますが、結論として応募先企業に入社したいという意欲につなげて終わらせると、志望動機にもスムーズにリンクし、印象が良くなります。
志望動機と転職理由は違うものだから分けて考えるのではなく、さりげなく志望動機とつなげ、前向きな転職であるというイメージを持ってもらうようにしましょう。
面接で上手に伝える転職理由
よく考えて苦労して書いた履歴書や職務経歴書の転職理由も、面接ではしどろもどろになってしまい、うまく伝えられなかった、というケースもあります。
しかし、緊張して上手に伝えられない場合でも、何も問題はありません。
それよりも転職理由の内容や本音を面接官が見ていますので、自己PRが得意な方でも慎重に答えなければならない点に注意しておきましょう。
前向きな表現に変えて伝えること
前向きな表現を心掛けましょう。
普段からネガティブな考え方をしている人は、面接でもつい言葉に出てしまうことが多いので、意識してポジティブな転職理由をアピールしましょう。
ネガティブな話は、面接官も聞きたくないため、面接が短時間で終了してしまう恐れがあります。
前向きな表現に変えるだけでも全体の印象がポジティブになっていきます。
退職理由から志望動機へのスムーズな展開を！
退職理由と志望動機はセットで考えることです。
「とにかく会社を辞めたい」
と考える人は、後のことが全く考えていない可能性があります。
そのため、会社を辞める前に次の転職先が決まっていなければなりません。
退職理由を考える時は、キャリアプランやライフプランをもう一度見直し、志望動機にも反映させる必要があります。
転職を前向きなものにするには、明るい将来を考えることから始まります。
現状を変えるためにも、退職して新しい仕事や別の会社に変えたほうがいいのであれば、自然に志望動機へとつながる退職理由になっていくでしょう。
長い説明を避け会社の批判や不満にならないように注意すること
転職理由や退職理由の説明が長くなると、会社の批判や不満がつい口から出てしまうことがあります。
中途半端なことは言わない、といった気持ちを貫き、マイナス発言はしないようにしておきましょう。
余計なことを言わないためにも長い説明は避け、退職理由はさらりと簡単に説明した後に、前向きな志望動機につなげるようにしましょう。
応募先企業でも同じような状況になれば、すぐに辞めてしまう可能性が高くなりますので間違いなく不採用となります。
→転職で成功するための「やり方」とは？失敗しないために「一連の流れと注意点」を徹底解説
転職理由でダメな事例は必ず避けること
転職理由でダメな事例は転職サイトを調べればいくらでも探すことができますが、事前にポイントを押さえておいてもいざ面接の場になるとつい口を滑らせてしまうことがあります。
そのため、事前に調べるだけでなく、実践練習を行い、口を滑らせないよう最新の注意を払う必要があります。
特に嘘の話やマイナストークは転職の面接ではご法度とされる内容です。
ダメな事例は、その理由だけを参考にし、話の内容については使うことのないようにご注意ください。
嘘の転職理由
ポジティブな表現に変えようとして、嘘の転職理由を伝えてしまうことがあります。
表現や捉え方・見方を変えただけの内容ならまだ問題ありませんが、ありもしない事実や出来事を元に転職理由を考えて面接で話してしまうと、後で辻褄が合わなくなることがあります。
面接ではいい印象があるのに、書類とは全く異なる内容を話していると、違和感を感じますのでたいていは不採用になってしまいます。
上司や同僚への不満
人間関係で辞める人も多いのですが、自分が悪いのか相手が悪いのか、これは誰も判断することはできません。
また、上司や同僚との人間関係が原因で退職を考える人も実際にはたくさんいますので、心配する必要はありません。
人間関係への不満は、どうしようもないことやどこの会社でも起こる不満です。
上司や同僚を責めるのではなく、仕事を中心としたポジティブな退職理由に変え、人間関係のことはあえて出さないようにしたほうがいいでしょう。
人間関係だけを理由に辞める人は、どの会社に行っても辞めるはずです。
転職理由や面接の場での発言は慎みましょう。
退職理由だけで終わっていると伝え方が弱くなる
「あなたの退職理由は何ですか？」
と聞かれて、そのまままともに答えてしまうと、中途半端な回答になってしまいます。
志望動機まで引っ張ることで、退職理由から始まった発言もいつの間にか明るい未来を感じさせるもので終わることができます。
応募企業に入社後、どのような自分が働いているのか、具体的な自分を面接官にイメージさせることができれば、明るくて良い印象を残すことができます。
何か足りないと思ったなら、さりげなく志望動機につなげるような形で終わるようにするとすっきりとしてまとまりのある話の内容になります。
→転職で失敗するのが怖いなら事前に読んでおきたい「転職成功のコツ」
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転職理由は必ず「ポジティブなもの」になるよう意識しよう
今回は、「面接で必ず聞かれる「転職理由」の伝え方」について詳しく解説してまいりました。
書類だけではわからないような転職理由も、面接の場で突っ込んだ質問が来ると、うまく答えられないことがあります。
転職者はすでに社会人として成功しており、一定以上の成績や業績を残している人が面接を受けていることが前提です。
少し厳しい言い方かもしれませんが、公の場において、機転の利いた答えや返し方ができる方なのかどうかもしっかりと判断されています。
転職理由は相手が悪いといったもので終わるのではなく、必ずポジティブな理由に変えて、志望動機のような将来や転職先企業での働く自分をしっかりとアピールできるものでなければなりません。
成功者の話や事例はあくまでも参考に留めるだけにしてください。同じ話は面接官も聞き飽きています。自分の体験から語る本当の転職理由や退職理由を事前に考えるようにしてください。
