転職をする理由は人それぞれですが、年収などの給与が下がっても転職をするという場合は、求めるものがお金などの待遇ではなく、やりがいやスキルアップ、経験を積みたい、などのお金以外のその他の条件になっているはずです。
転職は必ずしも年収や給与を上げるために行うのではなく、理想の自分の将来に向けての階段を少しずつ昇っているんだということを念頭に置いて、年収がアップできる場合はしっかりと交渉をして自分の評価を高めていく必要があります。
そこでこの記事では、転職して年収が下がってしまうケースや少しでも年収を上げていける秘訣について解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただき参考にしてください。
転職で年収が下がってしまう理由と年収をアップさせるための秘訣について一目でわかる!
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- 実は多い「転職後の年収ダウン」
- 大企業から中小企業への転職は大幅に年収が下がってしまう可能性も
- 転職で年収が下がってしまっても「失敗」とは限らない
- キャリアアップを狙った転職は年収が下がってしまうこともあるが失敗ではない
- 若い人は転職により一時的に年収が下がることがあるが失敗ではない
- 誰にも負けない「得意分野」がある場合やキャリアプランをしっかりしている場合、転職の成功確率がUP
- 転職により年収を下げたくないなら「同業界」への転職がおすすめ
- 前職での年収を元に「給与交渉」もできる!
転職すると年収が下がるケースが多い
大手企業から転職する人やまだ経験が浅くて若い人、キャリアアップを目指すような人は、転職によって年収が下がるという現象が起こります。
やりたい仕事、憧れの企業があっても、転職するとなぜか給与がダウンしてしまうことがあります。
給与が下がったとしても、やりたい仕事であれば、チャンスを掴んで応募企業にチャレンジしてみましょう。
キャリアチェンジを狙った転職は年収が下がる
その理由は、キャリアアップではなくキャリアチェンジを狙った転職だということです。
キャリアチェンジを狙った転職では、多くのケースで年収が下がるという結論に至っています。
中途採用では、未経験者にも間口を広げて募集をかけていることが多く、異業界・異職種からの転職を希望している場合は、年収が下がることが予想されます。
キャリアチェンジは、未経験と同じような扱いになってしまうので、今の会社での豊富な経験があったとしても新人扱いになってしまい、年収が下がってしまうという意味です。
転職で年収が下がるケース
役職やポジションは、今と同じ条件で同じ待遇で与えられるわけではありません。
会社によって役職やポジションの定義も異なります。
場合によっては、同じ役職名がついていても年収が下がってしまうことがあり、転職で損をすることがあります。
転職で年収が下がるのは仕方のないことですが、責任の範囲が増え、マネジメント対象の部下が多いのに、年収がダウンするようなら、その転職はやめておいたほうがいいケースです。
勤めていた企業の評価が一般的に低い場合は、転職先企業からも低い評価を受けてしまいます。
転職時には不利な状況にはなりますが、しっかりと企業での成果をアピールし、内定後の年収交渉で少しでも年収アップを狙うようにしましょう。
大手企業にお勤めの方は転職で年収ダウンを覚悟すべき
大手企業から中小企業に転職するケースでは、多くの場合年収が下がることになるでしょう。
大手企業は、会社の価値を元にした年収になっているため、個人のスキルやキャリアなどの転職での市場価値はかなり下がることを覚悟しなければなりません。
待遇がよい大手企業からの転職は、やりがいを求めての転職が多いので、年収が100万円以上下がったとしても思い切って新天地に転職する人が多いのも事実です。
逆にそのような人は、自分のキャリアプランや将来のライフプランがしっかりしているので、年収ダウンでも気にしないということになるでしょう。
→転職で成功するための「やり方」とは?失敗しないために「一連の流れと注意点」を徹底解説
転職での年収ダウンは必ずしも失敗ではない
前項でも転職での年収ダウンが必ずしも失敗ではないことは簡単にご説明しましたが、年収が上がるケースと年収が下がるケースについて、もう少し掘り下げてみていくことにしましょう。
相場よりも高い年収が提示される場合は要注意
客観的な条件がよい中途採用案件を探していると、相場よりも高い金額を提示する企業が見つかります。
実際に企業説明会などに参加しても、相場よりも高額な報酬や年収を提示する場合は、より高い成果や厳しい仕事内容での業務が求められている可能性もあり、入社した後に成果が出せずに離職・退職せざるを得ない場合もあります。
離職率は、外からでは知ることが難しい情報ですが、口コミや人間関係、仕事環境などの情報をしっかりと確認してから応募するようにしましょう。
自ら進んでブラック企業や悪徳企業に入社しないように注意してください。
キャリアアップを狙う転職は多少年収がダウンする
キャリアアップを狙う転職でも、給与が下がることがあります。
しかし、一時的に下がるだけで、入社後試用期間をへて正式に入社し、数年もたてば、他の社員と同じ年収をもらえるようになります。
さらに役職が付けば、大幅に給与がアップします。
目先の年収の高さに囚われることなく、キャリアアップを狙う転職は、多少年収が下がっても後で挽回できると前向きに考えて仕事に取り組みましょう。
転職したばかりなのに高い年収を求めるのはまだ早いと考えるべきです。
若い人は転職で年収が一時的に下がる
大手企業の方はもちろん、20代前後の若い方もやっている仕事内容の割には給与が高いということが多く、会社全体では、同年代・同業種の平均を上回っていることから、残念ながら転職すれば年収が一時的に下がると考えられます。
年収が大幅に下がってしまうようなら、しばらくは我慢して仕事を続け、資格を取得してスキルアップし、経験を積んで自分の市場価値を高めてから、転職活動を行いましょう。
大手企業から中小企業に移ったとしても、給与水準がそれほど下がることなく、やりがいのある仕事ができるのであれば、そういった生き方を選択するべきでしょう。
転職して年収が上がるケースとは?
転職して年収が上がるケースはそれほど多くはありません。
よほど実力のある方やすでに実績を残しており、業界でも成功者といえるような方なら大幅な年収アップが期待できます。
また、ヘッドハンティングによる転職も声をかけられるようなら年収アップが期待できます。
こちらでは、その他考えられる年収アップできる転職について解説していきます。
誰にも負けない自分の得意分野がある
誰にも負けない自分だけの得意分野があるような人材は、どこに行っても通用します。
オンリーワンというべき人材は、一企業や一業界に留まらずに、海外へと目を向けてより大きな仕事にチャレンジすべきでしょう。
独立して自分の新しいビジネスを立ち上げるようなタイプは、ビジネスオーナーや経営者としての素質のある人です。
生涯年収アップのためのキャリプランがしっかりしている
今は年収が低くても、生涯を見据えて年収アップできるキャリアプランをしっかりと練り直しましょう。
知名度の高い企業や入社するだけでも待遇の高い企業は、入社してしまった後も忙しくてキャリアプランを考え直す機会がなくなってしまうことがあります。
うまくいっていれば全てよしとする考え方もありますが、年収が全てはありません。
なりたい自分や将来の自分の理想像を目指して、キャリアプランは随時見直ししていきましょう。
しっかりしたキャリアプランがあれば、最終的な生涯年収もアップすることが多く、実り豊かな人生になっていくでしょう。
他社でも通用するスキルや豊富な経験を持っている
業界や社内の中でも誰にも負けないスキルや豊富な経験を持っている人材は、どこに行っても通用します。
そのような方が転職すると、高い年収や高待遇で転職できることがあります。
転職で年収アップするのは当然ですが、今の会社にいても高い報酬が得られるなら、転職を急ぐ必要はなく自分の市場価値をいつも見つめ直し、仕事に勤しむようにしましょう。
転職で年収が下がると予想される場合の現状維持を狙う方法
景気や転職市場があまりよくなく、転職で年収が下がることが確定していたとしてもあきらめずに自分ができることをしっかりと実行し、市場価値を高めて年収をアップさせて転職を成功させましょう。
一般的には年収が下がることがわかっていても、あなただけは例外で年収がアップする可能性もありますので、こちらのお話も参考にしてください。
同業界・同職種への転職
同業界の同職種に絞って転職先を探すと、年収が下がることを防ぐことができます。
同業界の同職種なら、仕事も共通点が多く、業界の特殊な事情もよくわかっていますし、同じような仕事で即戦力として役立つことができます。
転職時の失敗も少ないので、中途採用でも採用する可能性が高まり、期待されて入社することになりますので、年収があまり下がることはありません。
希望年収に近い求人を探して応募する
希望する年収条件を提示する企業だけをピックアップして応募する方法があります。
転職サイトや転職エージェントを使って、数多くの企業の中から「これは自分にぴったりだ」といった企業を抽出し、絞り込んだうえで応募するようにしましょう。
転職エージェントでも希望に叶う非公開求人などを数多く保有していることから、間口を広げて希望の求人情報を探すようにしていくことが重要です。
前職での給与水準を元に年収交渉を行う
あくまでも面接を突破した後の「内定後」のお話になりますが、給与の交渉を行う場合があります。
チャンスは内定後の「オファー面談」や「処遇面談」です。
ポジションや仕事内容、休日の日数、残業などについて交渉する機会があり、給与や報酬などの交渉も可能です。
しかし、何も言われないケースも多いので、給与が低いということであれば、前職での給与水準を元に自ら年収交渉を行うしかないでしょう。
→転職希望者必見!成功を勝ち取るために覚えておくべき「正しい履歴書の書き方」とは
それでも転職で年収を上げる秘訣とは?
転職で年収が下がることが予想されている場合は、年収アップのためにいろいろな方法を試してください。
同じ仕事をするなら、より高い年収が得られる仕事に就くのは当然です。
やりがいがあっても、年収が下がるような転職ではせっかくの新しい転職先での仕事も面白くないものになってしまいます。
そこで転職でできる限り年収を上げる秘訣についてご紹介していきます。
成長企業に転職する
急成長中の業界や業績が毎年上昇しているような企業に転職すると、全体の年収がアップすることから、自動的に前職よりも年収がアップすることがあります。
これは、自分にそれほどスキルや経験がなくても関係なく、その企業に属しているというだけで年収がアップするという意味です。
企業は集団で動いており、組織としての力が強ければ、その企業に属する社員も年収が高くなるからです。
市場価値をアップさせる徹底した自己分析
人気企業や人気の職種は、応募してもそう簡単に採用されることはありません。
書類選考で落とされることがほとんどです。
なかなか書類選考が通過できない場合は、自分のスキルや経験をもう一度見直し、忘れていたアピールポイントを探し、しっかりとアピールするようにしましょう。
企業研究や募集条件もよく研究し、企業が求めるスキルや経験をしっかりアピールできているのかどうかを客観的に判断して改善していきましょう。
年収が相場よりも低い場合は企業と直接交渉も検討
転職者が年収や処遇について交渉するのは当たり前の権利です。
内定が出たからすぐに入社するのではなく、他社からも内定をもらっている場合は、よく比較検討し熟慮してから返事を出す必要があるでしょう。
希望や相場よりも年収が低い場合は、交渉可能かどうかをよく見極めたうえで直接交渉するようにしましょう。
→【失敗しないために】転職志望時に知っておくべき面接で問われる質問の答え方・考え方【成功の秘訣とは】
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年収を下げないためには「市場価値の向上」が大切!
今回は、「転職で年収が下がる?下がってもいいケースと年収をアップさせる秘訣」についてわかりやすく解説しました。
転職で年収をアップできる場合は、よほどの実力者しかいない、という意味にはなりますが、あきらめずに自分の市場価値を高めるための自己分析を行いましょう。
また、その企業に貢献できるスキルや経験を自分が有しているのかどうか、訴求するところが間違っていないか、などをよく再確認すると、面接でも高い評価が得られ平凡な転職者でも年収が下がることを防ぐことができます。
年収が思ったように上がらないと嘆くよりも、転職で一時的に年収がダウンしても長い間勤めていれば将来は年収がアップする、と考えるほうが明るい未来になります。
転職では、年収ダウンをどこまで許容できるかを決めると、逆に応募企業を絞り込む作業もなり、自分の市場価値を下げることなく応募企業にチャレンジできると考えられます。