新卒以外の採用といえば、「中途採用」が有名ですが、特に即戦力が求められる求人には、「キャリア採用」といった名称が付くことがあります。
よく聞くことの多い「キャリア採用」とはどのようなものなのでしょうか?
この記事では、キャリア採用について、中途採用との違いやメリット・デメリット、未経験ならどうすべきか、逆にキャリア採用を狙うならどんな業界・企業がよいのかについて解説していきます。
ぜひ最期までご覧いただき、転職活動の際の参考にしてください。
キャリア採用について一目でわかる!
\ 気になる箇所をタップしよう /
- キャリア採用は「即戦力」で活躍できる人を探している求人
- キャリア採用は「IT企業」や「ベンチャー企業」に多い採用方法!
- 企業側にとってもメリットが大きいキャリア採用
- スキルが低いとキャリア採用で採用されにくいのがデメリット
- 一部前職でのスキルを生かして「未経験」でも採用されるケースが!
- 転職の相談なら「ココザス株式会社」がおすすめ
「キャリア採用」と呼ばれる求人について
キャリア採用といえば、即戦力が求められる求人だというイメージがありますが、「キャリア採用」という言葉を使っている以上、企業の採用担当は中途採用とは異なる人材を探している、といったアピールになっています。
こうしたことから、中途採用の中でもキャリア採用を検討している場合は、そのキャリア採用の募集内容の詳細をよく確認する必要があるでしょう。
キャリア採用とは?
キャリア採用とは、中途採用と同じように就業経験があって、ある業界やある職種についての経験や実績がすでにある方の中で即戦力となる人材を募集するような採用方法です。
同じ業界の営業職であっても、法人営業の経験が3年や5年以上の経験が求められているなら、即戦力としてのキャリア採用という意味になっています。
キャリア採用を行うことで、会社では入社したその日から新人以上の働きを求められ、教育にかける時間やコストを大幅に省き、企業は時間をかけることなく会社に貢献できる人材を増やすことができます。
中途採用とキャリア採用との違い
厳密にいえば、キャリア採用は中途採用の中に含まれています。
そして、中途採用の中で特に即戦力を求める採用だということになれば、「キャリア採用」です。
中途採用では、「未経験者」「第二新卒」などの採用も中途採用の中に含まれており、必ずしも業界や職種に関する経験が必要になるわけではありません。
求職者は、募集内容を見る時には、キャリア採用なのか中途採用なのか、記載内容をよく見て判断する必要があるでしょう。
→【転職者必見】採用率をUPさせる「正しい履歴書の書き方」を紹介|注意点も!
IT系やベンチャー企業に多いキャリア採用
すでに業界や職種に関する豊富な知識と経験を有している人を採用するキャリア採用ですが、専門性や即戦力を求める人材を探している企業も多く、日本では、IT企業やベンチャー企業、外資系企業などが「キャリア採用」を採り入れて急成長している成功事例を多数みかけます。
キャリア採用は報酬や給与も高水準となり、スキルアップや年収アップのチャンスです。
中途採用を目指す中で、自分の仕事の実績を振り返って、自信があればキャリア採用を行っている企業にも応募してみましょう。
→転職で成功するための「やり方」とは?失敗しないために「一連の流れと注意点」を徹底解説
企業がキャリア採用を重視する理由とは?
企業がキャリア採用を重視するようになってきた理由として挙げられるのが、終身雇用制度が崩れ、転職者が増えていることから、新卒ではなく中途採用でも優秀な人材が採用できるようになってきたからです。
また、働き方も多様化し、働く人の人口も減ってきたために、自社に合ったぴったりの人材を育てることが難しくなってきています。
そのような中でターゲットを絞ったキャリア採用は、自社が探す人材とぴったりマッチした人材だけを採用できる優れた採用方法として考えられています。
キャリア採用はなぜ増えてきたのか?
終身雇用制度は既存社員の人件費が高騰してしまうため、人件費を調整するには希望退職や早期退職を実施し、必要な人材を中途採用で補うといったリストラで大手企業が生き残るようになってきています。
業績がよくても将来を見据えてリストラし、即戦力に人材を入れ替えることで強い組織が作れます。
また、在宅ワークなども増え、働く場所や時間、報酬などもそれぞれ希望が異なるようになってきています。
それに伴い、働きやすい職場を求めて、即戦力として中途採用やキャリア採用にチャレンジする人も増えています。
さらに、ITスキルを持った人材は、生産性が高く、短期間で成果を出す人が多く、若い世代であってもキャリア採用で実績を出し、高い報酬を得るケースも見かけるようになってきています。
キャリア採用のメリット
キャリア採用は、企業側にとってみればすでに経験して実績を出したことのある即戦力人材が獲得できます。
新規企業や新規事業立ち上げ後、すぐに成長させることが必要で、自社で教育する暇や時間がない時は、キャリア採用が大いに役立ちます。
他社からやってきた中途採用者は、いい意味では新しい考え方や価値観を持っており、社内に新しい風を巻き起こします。
会社のやり方が古く、柔軟な考え方や変革が求められる場合には、新しい発想が必要です。
キャリア採用者を入社させることで、社風が一新する可能性もあります。
教育コストも低く、実務においては逆にキャリア採用者から学ぶことになるでしょう。
教育コストが抑えられる点に関しては隠れたメリットだと考えることができます。
キャリア採用のデメリット
応募者のスキルが高いので給与は高めに設定されています。
未経験者は応募ができないので、限られた人しか応募できません。
待遇の良い中途採用はほとんどがキャリア採用です。
しかし、社風に馴染めないと、使用期間中であってもまた転職しなければならない恐れがあります。
独特の社風を強みとしている企業であれば、その会社の社風に合う合わないといった問題がよく起こります。
待遇のよさや仕事のやりがいだけを見て応募するのではなく、柔軟な考えができなければ、能力が発揮できずに早期退職になってしまうことがあるので注意が必要です。
→転職で年収が下がる?下がってもいいケースと年収をアップさせる秘訣
キャリア採用を行う職種を狙う
キャリア採用を狙うには、積極的にキャリア採用を実施している企業はもちろんのこと、キャリア採用が多い「職種」を狙うと採用される確率がグンと上がります。
今回は文系と理系に分けて考えていきますが、採用枠や応募者が少ない理系よりも、数の多い文系のほうがキャリア採用への応募が難しいと思われます。
文系なら営業がおすすめ
文系なら営業職がキャリア採用を積極的に実施しています。
営業職としての経験や実績があれば成果に直結することが多いので、ベンチャー企業や営業が弱い企業なら、キャリア採用の枠も多いといえます。
また、同じような意味で営業企画なども即戦力として必要としている企業が多く、営業と営業企画の経験の両方があれば、キャリア採用として高報酬が得られる可能性がアップします。
文系で営業以外なら人事・財務・法務がおすすめ
同じ営業でも取り扱う商材が異なると、業界でのやり方も異なります。
営業が苦手な方は、人事・財務・法務などのどこの会社でも通用する管理部門でのキャリア採用枠を狙うようにしましょう。
どの仕事も専門知識だけではなく、現場で活かせる実務経験がとても重要です。
理系なら研究開発やSEがおすすめ
特殊なテーマに絞った研究開発となるため、研究開発職もキャリア採用が求められるよい事例です。
研究に必要な時間やコストなどマネジメントに関する能力や実績の他、これまでの研究成果が大変重要です。
近年登場したコンピューターは、SEやプログラマーの仕事によって支えられています。
システムやアプリに関する開発や保守が増えていることから、IT企業では即戦力を前提としたキャリア採用が人気です。
SEやプログラマーは適性もあって未経験では難しく、必ず企業での実務経験が必要です。
→【失敗しないために】転職志望時に知っておくべき面接で問われる質問の答え方・考え方【成功の秘訣とは】
キャリア採用でも未経験が重視されるケース
特殊な事例にはなりますが、キャリア採用でもあえて「未経験」を採用するケースがあります。
これは、ポテンシャル採用と似た考え方による採用方針になっていますので、転職者が応募する場合は少し注意を要します。
キャリア採用なのに未経験でもOK、という記載内容があった場合は、その内容を詳しく確認してください。
前職の経験を活かせる人材
転職を希望する企業では未経験にはなりますが、転職者が持つ前職の経験やスキルなどが役立つ場合があります。
こうした理由から、未経験でも企業側が評価して採用する場合があります。
しかし、前職での退職理由が前向きなものでない場合は未経験でのキャリア採用は難しいでしょう。
→民間企業から公務員への「転職の道しるべ」|メリット・デメリットも紹介!
柔軟な発想や考え方を持つ人材
古い会社や固い企業風土を打ち壊すためにも、柔軟な発想ができる人材が求められることがあります。
未経験のキャリア採用であっても、変革や改革が期待されている場合は、未経験であっても発想力や創造力などの面で高いスキルを持つ人材をあえて採用することがあります。
伝える力や表現力のある人材
自己表現力が高い人や伝える力が強く、強い意欲が感じられる人材は未経験の仕事であっても、現場で短期間で能力を発揮して成功する方が多いので、余裕のある企業なら積極的にキャリア採用で募集しています。
新しい企業、新しい現場に馴染むのは、高い能力のある人ではなく、伝える力の高い人や高い表現力を持つ人です。
最初は衝突が起こるかもしれませんが、長い目で見れば会社の中核を担う人材に育っていくことがあります。
→転職で失敗するのが怖いなら事前に読んでおきたい「転職成功のコツ」
自信があればキャリア採用を積極的に行っている企業に応募しよう!
キャリア採用に積極的な企業といえば、実力に応じたポストが与えられる「外資系企業」、スタートしたばかりの「ベンチャー企業」、未経験者よりも経験豊富な即戦力が求められる「IT関連企業」などがあります。
同じ会社で3年以上の実務経験があって、会社からの高い評価が得られているなら、キャリア採用枠を狙った転職活動を開始してみましょう。
実力に応じたポストが魅力の外資系企業
外資系企業であっても、日系企業の子会社などでは日本の企業風土と同じです。
外資系企業の中でも実力主義をアピールしている企業であれば、実力に応じたポストが与えられます。
細かいことが決まっているわけでなく、裁量の範囲も広いので、本当に実力がないとすぐに実質クビになってしまいます。
それでも、可能性を見出しチャンスがあれば外資系企業のキャリア採用枠にも応募してみましょう。
活躍の場が多いベンチャー企業
スタートアップ時のベンチャー企業は、猫の手も借りたいほどの忙しさです。
社員のみならず、社長自ら全てをこなすような激務の毎日です。
お金があったとしても、社員教育にかける時間がありません。
即戦力としての実績プラススピードが求められますので、一人三役ぐらいできる人なら、ベンチャー企業でも務まるでしょう。
即戦力が欲しいIT関連企業
ソフトウェア全盛の世の中にあって、SEやプログラマーという職種は、できる人にとっては引く手あまたの世界です。
プログラミングができる人材は少なく、適性も求められますので未経験者ではなく、即戦力です。
キャリア採用枠のほうが優遇され、教育にかける時間やコストは最低限です。
未経験者なら、まずはスキルを身に着けたうえで、キャリアアップを狙った転職を目指しましょう。
IT業界は、優秀な人であれば、仕事での実績を地道に積むことができ、転職もしやすい業界です。
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キャリア採用を活用して収入アップを目指そう!
今回は、「職業経験や即戦力が求められるキャリア採用とは?」といったテーマで中途採用との違いや応募に当たってのハードルの高さなどを含めて、キャリア採用について解説してきました。
キャリア採用を中途採用と同じように考えてしまうと、必ず失敗しますし、書類選考で必ず落とされてしまうでしょう。
応募の際には、企業が求めている応募条件をよく読んで、自分自身がその企業にマッチしていて、仕事ができて長く続けられそうかなどをよく考えていく必要があります。
また、特殊な業界や初めての仕事になってしまうと、即戦力なので何もかも全て自分でやっていただきたい、といったところもあります。
キャリア採用を目指す場合は、企業訪問や面接の際に条件や社風などについてよく確認してください。
企業の人事担当者とつながりのあるキャリアエージェントが間に入っていると、やり取りがスムーズになることが多く、お互いの勘違いを防ぐことができます。
いろいろな企業がありますので、キャリア採用ということであれば、じっくりと時間をかけて企業研究を行うような地道な転職活動が重要となっていくでしょう。